日本酒記事連続投稿第5弾は 「クラシック仙禽 亀ノ尾 2019」。

何年か前に「モダン仙禽(無垢)」は呑んだことがありました。
えらい辛口で、とんがったイメージしか残っておらず(おそらく雄町だったと思います)、、、正直あまり好みの味ではなかったのですが、
今回、新年会で頂いた「クラシックシリーズ」で再挑戦。

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表ラベルは余計な装飾もなく名前の通りクラシカルな感じですが、裏ラベルは・・・


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「どういう酒をどう造りたいのか」という造り手の気持ちがしっかりと伝わってくる好きなタイプの裏ラベルです。

読み込んでいくと、、、

「すべての原料米にに対しドメーヌ化を行い・・・蔵に流れる地下水(仕込み水)と同じ水脈にある田圃だけに限定し原料米を作付・・・」

おお!かなりのこだわりが感じられます。
テロワールをかなり意識していますね!

しかもこのクラシックシリーズは、生酛造り、無濾過原酒、瓶囲い、と造り方にもクラシカルにこだわっています。


グラスに注いでみると、、、立ち香はやや穏やか。

口に含むと米の旨みがとてもよく出ていますが、かといって角が立っているのではなく、とてもまろやかかつスッキリ。

蔵本来の持つ酸味の強さに対し、亀の尾を古典的な方法でマイルドに醸したからなのでしょうか?甘みと辛さのバランスが何とも絶妙です!

喉の奥に落ちた後の味わいも、軽やかながらも奥深く、またすぐに次を口にしたくなってしまいます。



以前に呑んだイメージがこれほどまでに覆ったことはこれまでになく、「お米や醸し方によってここまで違うのか!」とお酒の奥深さを改めて感じた1本でした。




この蔵元は元ソムリエの兄と日本酒つくりの修業を積んだ弟が中心になっており、同地区だけの米だけを使用した純米、木桶造り、袋吊り、無濾過と、目指す方向性がフランスのワイン造りにかなりの影響を受けているのがうかがえます。

今回呑んだクラシック仙禽のように、原点回帰したような手法で醸したブルゴーニュワインのようなシリーズもあれば、ボルドーのワインのように山田錦、雄町、亀の尾を最適な比率でブレンドしたもの(ただしコメは全量地産)、さらには精米歩合17%!というシロモノまで造ってしまっています。


調べれば調べるほどほかの銘柄も呑んでみたくなる蔵元ですねー!


そして、やっぱり裏ラベルってすごく大事!

他の蔵元も裏ラベルでどんどん自己主張して、日本酒のレベルを上げていってもらいたいです。



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