北洲ハウジングの事務所で行われたオーナー向けの「メンテナンスセミナー」に参加してきました。


北洲ハウジングの家は、木枠窓「D-Fenster」やホワイトアッシュの建具、ガデリウス社製の木製の玄関ドア、無垢の床材「三層フロアー」、潜熱蓄熱塗壁「エコナウォール」・・・等、
自然を生かした素材が多く使われているので、建てた後も末永く快適に過ごしてくために、定期的なメンテナンスがとても重要になってきます。



引渡しの時にも、床、壁、玄関ドア、24時間換気システム等のメンテナンス方法について教えてもらったのですが、家を手に入れた嬉しさと、渡された資料の多さに圧倒され、ほとんど右から左で覚えてません・・・


メンテナンスセミナーでは、ここ1年位に新たに入居者したオーナーさんたちを集めて、定期的な手入れが必要な部分のメンテナンス方法について、実際に作業もしながら学んでいきます。


メンテナンスと担当する部署は通称「GAS」(←ガスと呼びます)。

セミナーの初めに支店長が挨拶されたのですが、その中で
「今後はGASがメンテナンスを担当し・・・」
と話されており・・・

「GAS? ・・・って何? 何の略?」
と感じたのは私だけではなかったと思うのですが、
「Good Ageing Support」というアフタ-メンテナンス部門のことでした。

私たちの家に関わる北洲の担当の方は、これまでの営業担当君や施工管理者君から、これからGASの担当者へと徐々に移っていくのでしょう。
ちょっと寂しい感じもします。



まずは「24時間換気システム」から。

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作業しやすいように、天井から取り外され「まな板の上の鯉」状態・・・本来は写真の上に見えている部分が下向きで天井に取り付けられています。


各フィルターの取外し方法から、メンテナンス方法や交換サイクルを教えてもらいます。

この24時間換気システムは定期的なメンテナンスをサボると、家の中の空気の循環が滞ってしまい、結露にもつながるので、メンテナンスの場所としては最優先の場所になります。




続いて玄関ドアのメンテナンス。

ガデリウス社製の玄関ドアは、直射日光や風雨にさらされるので、メンテナンスを行っているかどうかが、一番目に付きやすい場所です。

天然木のドアには定期的にオイルを染み込ませて保護しなければなりません。

施工管理者君から手本を見せてもらった後、参加者の方々が練習させもらました。
ドアノブや床にオイルが付かないように養生テープでマスキングし、オイルを薄く布に取り厚くならないように、伸ばしていくのがコツです。

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手本を実演する施工管理者君・・・ブログ初登場です。

北洲で家を建てる人はこのタイプのドアを選ぶ人が多いと思いますが、真ん中のガラスの前の木枠は外せるんですね!


メンテナンスを怠ると木の痛みが早くなったり、カビが生えたりしてしまうので、季節の変わり目に、年に4回はメンテを行うことをすすめられました。



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ついでに、ドアの閉まるスピードの調整方法も教えてもらいました。




3時限目は「クロス」と「エコナウォール」。

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左側がクロス、右側下がケンコート、右側上がエコナウォールの補修講習用の壁になっています。

クロスが破れたときは、糊を塗るように補修材をクロスの裏側に薄くに塗り、元の状態になるように貼ってあげればいいので、結構簡単です。


エコナウォールは、粉の溶き方や、刷毛を使った塗り方を教わりますが、

「エコナウォールの補修は・・・やらない方がいいです」

・・・メンテナンスのセミナーに来ているのに、答えはそれかい!


エコナウォールといっても、塗り壁には変わりないので、どうしても塗った時期や、水分量の違いで色が微妙に変わってしまい、逆に補修の跡が目立ってしまうとのこと。

確かに練習用の壁もムラだらけになってしまってます。

傷が大きくなってしまい、どうしても直したいときには、職人さんに頼み、壁一面を塗り直した方がいいらしいのです。

鉛筆の跡など深く浸透していない落書きなどは、消しゴムや番手の細かい紙やすりで軽く削ると目立たなくなるので、自分でメンテしても大丈夫だそうです。


引っ越してから、子供達には
「塗り壁は絶対触るんじゃねぇ!」と脅しをかけていますが、
いずれ友達を連れてきて、家の中を走り回って、傷つけるんだろうなぁ・・・。





最後は「床」。

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北洲ハウジングが採用している、無垢の三層フロアや水濡れにも強いペルゴフロアは、かなり固いので、傷はつきにくいのですが、万一傷ついてしまった時には、固形の補修材を熱して溶かし入れ、スクレーパーで表面を滑らかにしてあげるといいようです。

床の傷はそのままにしておくと、靴下が引っかかりストレスになったり、トゲで子供がケガをしたりしてしまうので、気が付いたらメンテした方がいいとアドバイスされました。


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それにしてもバーボンオーク系の色の濃い床は、傷が目立ちます・・・。




今日は、4つのメンテナンス方法について学んできましたが、

24時間換気システムの排気フィルターは1か月毎のメンテナンス、給気フィルターは2年毎の交換、熱交換素子は5年毎の交換が必要。
ガデリウス社製の木ドアは年4回のメンテナンス。
床や壁は傷ついた都度の補修・・・。
キッチンの浄水器は年1回の交換。
更に風呂、エコキュート、エアコン、トイレ・・・
これからは、まだ手を付けていない庭や外構の手入れもしなければ・・・

取扱説明書すら未だにちゃんと読み切れていないのに、ちゃんと管理していけるのか?


現代の家は24時間換気システムをはじめ「機械」に頼っているので、定期的なメンテナンスが欠かせなくなっていますが、全てのメンテナンス時期を管理できている人なんているんでしょうかねぇ?